5つの後悔【高配当株・NISA編】
はじめに
投資を始めて1年半が経ちました。
今でこそ84銘柄・資産870万円を運用していますが、ここに至るまでにやらかしたことは一度や二度ではありません。
「失敗談なんて恥ずかしい」と思う気持ちもありますが、同じミスで損をする人をひとりでも減らしたい。そんな思いで、実際に経験した5つの後悔を正直に書きます。
ソニー生命の変額保険に月々払い続けた
投資を始める前、「老後のために」という理由でソニー生命の変額保険に加入していました。当時は保険と投資の違いをよくわかっていなかったので、「運用もしてくれるなら一石二鳥」と思っていたんです。
しかし実際に解約してみると、払い込んだお金より手元に戻ってくるお金が大幅に少ないという現実に直面しました。「運用で増えてるはずなのに?」と最初は理解できませんでした。解約控除や各種費用として引かれているのが原因です。
損失は-11,387円でしたが、解約して本当によかったと思っています。毎月払い続けていたお金を新NISAに回せるようになったからです。
👉 詳しくはソニー生命変額保険を解約した話に書いています。
利回りだけ見て財務を調べなかった
投資を始めたばかりの頃、「配当利回りが高い=良い株」という単純な思い込みがありました。そこで目をつけたのが青山商事(2281)です。当時の配当利回りは5〜6%。「これだ!」と思って約3万円分購入しました。
しかし、その後まもなく減配が発表されました。配当が減るということは株価も大きく下落します。自分が買った理由(高利回り)がなくなったので、損切りを決断しました。
損失は-200円と少額でしたが、本当の失敗は金額ではありません。「なぜその会社が高い利回りを出せるのか」を調べなかったことが問題でした。財務が弱い企業ほど、高利回りに見えて実は危険なケースがあります。
サブセクターで分けたから分散できてると思ってた
高配当株投資の基本は「セクター分散」。これは知っていました。だから自分なりに分散したつもりでいたんです。銀行株も買う、保険株も買う、証券株も買う、その他金融も買う。「バラバラやから分散できてる」と思っていました。
しかし気づいたら、ポートフォリオの金融系合計が31.5%になっていました。銀行・保険・証券・その他金融は確かに「サブセクター」として分かれていますが、金利上昇・景気変動・規制強化といった大きなリスクに対しては同じ方向に動くのです。
現在も保有は続けていますが、これは反省点として認識しています。新規購入は金融系を避け、他のセクターで少しずつバランスを取るようにしています。
相場に流されて短期トレーダーになってた
ホルムズ海峡封鎖による原油価格の上昇をきっかけに、半導体関連株が急騰する相場が続きました。その一方で、自分が保有する高配当株は見向きもされず、評価額がどんどん減っていきました。
「このままじゃ資産が増えない」という焦りから、サテライト枠を設けてファナック(6954)とフジクラ(5803)を購入しました。半導体・電気機器関連として注目されていた銘柄です。
しかし、買った後に気づきました。自分は半導体分野について何も知らない。決算を見ても何が良くて何が悪いかわからない。チャートを毎日確認して一喜一憂している。「長期投資家」のはずが、いつの間にか短期トレーダーになっていました。
金銭的な損失よりも、NISA枠を消費してしまったことの方が痛かったです。NISAは年間360万円の枠があるとはいえ、詳しくない分野で短期売買に使うべきではありませんでした。
楽天SCHDをYouTubeの情報を鵜呑みにして特定口座で買った
楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(通称:楽天SCHD)が登場したとき、投資界隈は「NISA枠で買うべきか、特定口座で買うべきか」で大盛り上がりでした。
当時よく言われていたのは「外国税が10%かかるからNISA枠がもったいない。特定口座で買って外国税額控除を使った方がお得」という意見。これをそのまま信じて特定口座で購入しました。
| 口座 | 米国源泉税 | 日本の税金 | 外国税額控除 |
|---|---|---|---|
| NISA口座 | 10%(かかる) | 0%(非課税) | 不要 |
| 特定口座 | 10%(かかる) | 20.315% | 確定申告で一部還付 |
YouTubeで言われた「特定口座推奨」には落とし穴がありました。そもそもNISA枠を年間で使いきれない一般的な投資家にとって、枠を温存するメリットはほとんどないのです。「外国税10%分がもったいない」より「NISA非課税枠を使わない機会損失」の方がずっと大きい。
ファンド自体は優良で含み益も出ています。しかし四半期ごとに配当が出るたびに特定口座の税金がかかり続けるのが痛いです。NISA枠で買っていれば、この税金がゼロだったのに。
🐱 猫先生に聞いてみた
📝 5つの後悔まとめ
- ソニー生命変額保険:投資性保険のコストの高さを知らなかった。-11,387円で解約して新NISAへ。
- 青山商事:利回り5〜6%に釣られて財務を見ずに購入→減配→損切り。財務確認は必須。
- 金融セクター集中:サブセクターで分けても大セクターでは集中。金融系31.5%になってた。
- 半導体サテライト:相場の雰囲気に流されて詳しくない分野へ。-9,029円+NISA枠も無駄消費。
- 楽天SCHD特定口座:YouTubeを鵜呑みにして特定口座で購入。NISA枠で買うべきだった。
失敗談を振り返ってみると、金額的な損失はどれも小さいです。ソニー生命の-11,387円が最大で、あとは数百円〜数千円。
でも「失敗から学んで投資スタイルを確立した」という経験は、どんな利益よりも価値があると思っています。今の84銘柄・資産870万円のポートフォリオは、この失敗たちの上に成り立っています。
投資に失敗はつきもの。大切なのは同じ失敗を繰り返さないことと、失敗を小さく抑えること。この記事が、これから投資を始める方の参考になれば嬉しいです。


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